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PDCAサイクルの確保と実施状況

当センターは、平成26年度から行われた「千葉県がんセンター腹腔鏡下手術に係る第三者検証委員会」での検証において、医療倫理、医療の安全・安心管理、インフォームドコンセント等について、数多くの指摘と改善に向けた提言を受けました。これに対し、当センターは、平成26年11月、「千葉県がんセンター改革本部」を設置し、自己点検と反省を行うとともに、改善策を立案し、実施しております。

その中で、PDCAサイクルの機能する管理体制を次の通り再構築しました。

  1. 千葉県がんセンター改革本部が、組織的な改善策の立案、実施状況のモニタリング、評価、改善策の見直しを継続的に行うことより、千葉県がんセンターの改革を確実に行う体制としました。
  2. 医療安全管理委員会の下部組織であった「医療の質管理部会」を「医療の質管理委員会」として刷新しました。臨床指標、医療の質指標(QI)を用いて医療の質を評価し、PDCAサイクルを行うことにより、医療の質について継続的かつ組織的に改善を図ることとしています。

 

平成27年度、PDCAを使って改善することを想定している課題とその目標に向けた活動計画は次の通りです。

課題と活動計画一覧

番号

課題の内容

目標

目標達成の検証方法

目標に向けた活動計画

1

カンファレンスの質向上

キャンサーボード以外のカンファレンスについても標準化する。

カンファレンスの診療録記載内容を監査する。

カンファレンス委員会を新設し、ガイドラインの整備、診療録記載項目の標準化を行い、監査を行う。

2

インフォームドコンセントの標準化

インフォームドコンセントのための説明がマニュアルに則って実施される。

説明文書がマニュアルに則っているかを監査する。
患者理解チェックシートの回答内容を分析する。

インフォームドコンセント委員会を新設し、マニュアルの整備、説明文書の事前承認、実施状況の監査を行う。

3

セカンドオピニオンの強化

セカンドオピニオンの相談件数、実施件数を増やす。

相談実績、紹介実績からセカンドオピニオン関係の実績を抽出する。

セカンドオピニオンセンターをがん相談支援センター内に新設し、セカンドオピニオンに係る周知を図るとともに、相談対応を強化する。