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患者さんにお伝えしたいこと

「進行明細胞がんに対するベバシズマブ投与の有効性に関する多施設による後方視的検討」 に対するご協力のお願い

千葉県がんセンター婦人科(以下、当科という。)は、千葉大学による多施設共同研究:「進行明細胞がんに対するベバシズマブ投与の有効性に関する多施設による後方視的検討」(研究代表者:千葉大学大学院医学研究院 生殖医学 教授 生水真紀夫)の研究協力施設です。このたび、当科で治療し進行明細胞がん患者さんの匿名化した情報を、千葉大学に提供いたしますのでお知らせいたします。患者さんの個人情報保護については当院の個人情報保護方針を遵守しますが、本研究に関連した千葉大学への情報提供を望まない方は、その旨を担当医までお申し出ください。

1.研究の対象となる方 

2008年1月1日より2018年12月31日までの間に、千葉県がんセンターで卵巣明細胞がんの治療のため入院し、治療を受けた方

2.研究の意義・目的

明細胞がんは卵巣がんのなかでも化学療法が効きづらい腫瘍であると報告されています。また、明細胞がんは多くの患者さんは早期卵巣がんで発見されるため、良好な治療結果を得られることが多いのですが、進行した状態で見つかった患者さんの場合、治療が難しく治療方針が確立していません。日本では 2013 年以来、ベバシズマブ(商品名:アバスチン)が進行卵巣がんに使用できるようになりました。そこで、進行明細胞がんの患者さんを対象としてベバシズマブが治療に役に立っているかを検討するために、ベバシズマブが保険の承認を得られた前後での進行明細胞がんの治療成績について後方視的に検討します。本研究成果は関連する学会や学術雑誌での報告を予定しております。

3.千葉大学に提供する情報

多施設で2008年から2018年までに治療がおこなわれた約100人の患者を対象にします。本研究は、診療録から個人を容易に特定可能な情報(氏名、ID、生年月日、住所等)以外の診療情報を収集します。具体的には、患者さんの年齢、病気の広がり、治療を開始した日、手術の内容、摘出臓器の病理学的検討、化学療法の内容、ベバシズマブの投与の有無、効果、生存・再発を確認した日、ベバシズマブ特有の有害事象などです。個人を容易に特定可能な情報を、当センター外に提供することはありません。

4.研究機関および研究者名と当センターの立場

多機関共同研究あり、当センターは研究協力施設です。本研究については千葉県がんセンター病院長が千葉大学への情報提供を許可しています。

研究代表者:千葉大学大学院医学研究院 生殖医学 教授 生水真紀夫

研究責任者:千葉大学大学院医学研究院 生殖医学 講師 楯真一

当科責任者:診療部長 田中尚武

当科実務責任者:婦人科医長 糸井瑞恵

当科実務担当者:婦人科部長 鈴鹿清美、婦人科主任医長 海老沢桂子、婦人科主任医長 井尻美輪、婦人科医長 草西多香子、 婦人科医員 後藤裕磨

その他の研究施設及び研究協力施設:松戸市立総合医療センター(旧松戸市立病院)、新潟大学、

名古屋大学、慈恵医大、慈恵医大附属柏病院、群馬大学

5.個人情報の保護について

当科が提供した情報は、千葉大学大学院医学研究院生殖医学研究室の鍵のかかる保管庫で保管します。

6.この事業は当センター個人情報保護委員会が承認しています

本研究は千葉大学大学院医学研究院倫理審査委員会が承認しています。千葉県がんセンターでは、個人情報保護委員会が承認し、病院長が千葉大学への情報提供を許可しています。

7.研究の資金源および利益相反について

本研究への協力に関連して、当科、当科責任者、当科実務責任者、当科実務分担者が開示すべき利益相反はありません。以上の利益相反については、千葉県がんセンター利益相反委員会が適切に管理しています。

8.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について

ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。その場合でも、診療上であなたが不利益を被ることは一切ありません。学会や学術雑誌等への発表前であれば、あなたの診療情報を解析対象から削除いたします。発表後にお申し出頂いた場合は、まことに申し訳ございませんが、あなたの情報を発表内容から削除することはできません。しかし、あなたの個人情報や研究参加の事実が、発表の内容で判明することはありません。 本研究に関するご質問につきましても、下記窓口へお問い合わせください。

本研究に関する質問や確認のご依頼は、下記までご連絡下さい。

千葉県がんセンター:婦人科 診療部長 田中 尚武

〒260-8717 千葉市中央区仁戸名町 666-2

TEL:043-264-5431(代表番号)

 

ver1.2(2022 年 1月 21 日