Wanted doctor at Chiba prefectural hospital

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更新日:平成30(2018)年9月19日

Special Interview

千葉県立病院群で総合診療専門医を養成するための研修プログラムについての取材記事を御紹介します。

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千葉県立病院群総合診療医養成プログラムの取材記事(PDF:716KB)

千葉県立病院群総合診療医養成プログラム

平成30年にスタートした新専門医制度。基本領域の19番目として総合診療が新たに追加され、千葉県立病院群でも循環器病センターを基幹とした新たな総合診療専門医養成プログラムを整備しました。そこで、プログラムを設計した平井愛山医師(循環器病センター臨床研修アドバイザー)とプログラム責任者の岡嶋良知医師(循環器病センター医療局長(小児科・成人先天性心疾患専門))に、プログラムの特長やその魅力について、お話を伺いました。

 

平井愛山医師

平井愛山医師

岡嶋良知医師

岡嶋良知医師

プログラム立ち上げの経緯を教えてください。

平井医師 地域の病院では、診療分野別に細分化された臓器別専門医より、内科系疾患を全人的に診療でき、より多くの患者に対応できる総合診療専門医のニーズが高まっています。地域医療を支えている100~200床程度の中規模病院では、いろいろな病気に対して診療の方向付けができる総合診療専門医が圧倒的に必要とされているのです。内科医全体の8割が総合診療専門医、残りの2割が臓器別専門医というのが理想的なバランスといえるでしょう。総合診療医が地域医療を担っていく時代が来たのです。千葉県立病院群では元々家庭医を育成するプログラムがあり、十数年にわたり優秀な家庭医を育ててきました。そのプログラムをベースとして、このたび新たに、総合診療専門医養成プログラムを立ち上げました。

地域医療にとって、総合診療医の存在はとても重要なんですね。では、医師自身にとって、総合診療医になるということはどういう意味を持つのでしょうか?

岡嶋医師 私自身は小児科医ですが、小児患者のうち重症なのは1~2割程度です。多くの患者さんは専門治療を必要としない一般的な疾患であり、そういった幅広い疾患に対して診断能力を身に付けることは医師にとってとても大切なんです。当プログラムには、小児患者の受け入れで全国有数の、東京女子医科大学八千代医療センターでの小児救急研修が3カ月含まれており、先ほど申し上げたような診断能力を短期間で身に付けることができます。本を読むだけでは分からないことも、研修で経験することでモノになります。当プログラムで経験したことは、その後どんなキャリアを進んだとしても、間違いなく自身の強みとなります。いろいろな考え方がありますが、やはり「何が来ても大丈夫」というのは医師として働くうえでの醍醐味ではないでしょうか。何もかも自分で対処できなければならない、ということではありません。患者さんを診て、治療の方向付けができればよいのです。最高のスペシャリストを生かすためにも総合診療医というジェネラリストが必要なのです。これからの時代、総合診療医のスキルを身に付けるということは、どこでも働けることに直結します。

千葉県立病院群の総合診療専門医養成プログラムの特長は何でしょうか?

平井医師 まず皆さんに知っていただきたいのですが、専門研修先を選ぶ上で重要なのは、プログラム・指導医・身分保証の3つです。どれも欠かせません。では、千葉県立病院群の場合はどうなのか、一つずつ説明します。

1.プログラムの特長

当プログラムは、1年間の内科研修を半年ずつに分け、それぞれ1年目と3年目の同時期に配置することで屋根瓦方式の研修を可能にしています。同じく屋根瓦方式を可能にした充実の総合診療科研修、先ほど岡嶋先生がお話しした、東京女子医科大学八千代医療センターでの初期診療から入院診療までの幅広くレベルの高い小児科研修、こちらも非常にクオリティが高い帝京大学ちば総合医療センターでの産婦人科研修、そして、十分な育成実績を持つ千葉県精神科医療センターでの精神科研修で構成された、千葉県立病院群が総力で取り組んだ設計です(ローテーションのモデル参照)。ここで学べば間違いありません。さらに、地域枠奨学金の返済免除対象地域での研修や、在宅医療に力を入れている佐原病院での研修もあります。

2.経験豊富な指導医

千葉県立病院群には、臨床経験が豊富で長年の指導実績を持つ指導医がたくさんいます。千葉県の公立病院は元々、総合病院としてではなく専門病院として立ち上げ・作り込んだ経緯があります。そのため、各施設にはその領域でトップクラスの臨床医が揃っており、専門医だけでなく家庭医を育てた実績も持っています。そういった臨床に強い指導医は、間違いなく皆さんの医師人生に影響を与える存在になるでしょう。

3.身分保証

身分保証については皆さん忘れがちですが、社会人として働く上ではとても大切な要素です。専門医養成プログラムでは、スーパーローテートが義務付けられています。勤務先が変更になるたびに入退職の手続、保険の切り替え、給与支払いの不安などに煩わされていては研修に集中できません。千葉県立病院群では研修期間中の身分を「千葉県病院局レジデント」として保証し、給与も千葉県が支払います。つまり研修期間中、身分変更が一切なく煩雑な手続も不要なんです。これは大きなメリットといえます。

研修先を選ぶ際、この3つをバランスよく考慮することがストレスの少ない研修環境を見つけることに繋がります。千葉県立病院群のプログラムは、間違いなく研修に集中でき、実力が上がるプログラムだと思います。

3カ月を超える県立病院以外での研修は身分変更あり。

いろいろな視点を取り入れ練り上げられた制度なんですね。そんな制度のもと実際に働く職場環境や雰囲気といった、現場感についても教えてください。

岡嶋医師 海あり山あり、首都圏でありながら自然が豊かな環境で、いろいろな場所(病院)で研修できるのは楽しいですよ。仕事ばかりでなく、プライベートも楽しみながら働いてほしいですね。疲れていてはいい診断はできないものです。また、女性医師にもたくさん活躍してほしいと思います。総合診療医は女性の働き方としても相性の良い選択だと思います。実は、私の妻は産科医なんです。仕事量は妻の方が多いです(笑)。私は結婚する前から、家事も育児もすべて半分ずつ、と心に決めていました。3人の子育ては本当に大変でしたが、どちらかのキャリアを犠牲にすることは最初から頭にありませんでした。そんな私自身の経験からも、女性医師の活躍を応援したいですね。女性医師が働きやすい病院を作ることが、これから迎える団塊世代への医療提供増大を乗り越える鍵ではないでしょうか。千葉県立病院群として産休や育休制度はもちろん整っておりますが、それだけでなく現場レベルでの「働きやすさ」をスタッフみんなで作り上げていきたいと思います。男性も女性も協力し合える環境、プライベートな時間をちゃんと持てる環境を整えることが良い医療提供に繋がると信じています。

岡嶋先生の体験談は、女性だけでなく男性にとっても心強いですね。平井先生、岡嶋先生、ありがとうございました。

総合診療医という選択は、地域医療や日本の未来にとって重要なだけでなく、医師個人にとっても魅力的な選択だということがよく分かりました。千葉県立病院群の総合診療専門医養成プログラムは、プログラムや指導体制といった「学ぶ環境」としての充実だけでなく、身分保証といった実務的な部分もしっかり設計されており、「職場」として見てもとても魅力的です。自分が理想とする医師像に近づけるチャンスがここにはあるかもしれません。まだ生まれたばかりの領域であるがゆえに、興味はあっても不安だという方も多いでしょう。一方で、総合診療に対する周囲の期待は高く、また、パイオニアとしての面白さ、やりがいがあるのも確かだと思います。将来を見据え、地に足のついた千葉県の専門研修プログラムで、ぜひ医師としてのキャリアを積んでいってみませんか。(取材執筆:医学教育出版社)

1年目

2年目

3年目

4年目

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