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更新日:平成27(2015)年7月15日

いま、なぜ食育なの?

近年、「食」を取り巻(ま)く環境(かんきょう)が大きく変わってきています。急速に、豊(ゆた)かで便利になった社会。「飽食(ほうしょく)の時代」といわれ、食べ物があふれ、いつでも、どこでも、子どもでも、簡単(かんたん)に手に入れることができます。また、食に関する情報(じょうほう)も氾濫(はんらん)しています。

そのような中で、食事は、米中心の食生活から肉類、油脂(ゆし)類の多いものになり、また、外食や加工食品などを利用する回数が増(ふ)えるなど、簡便(かんべん)化が進んでいます。氾濫(はんらん)する食情報(じょうほう)に、かえってかたよった食事をする人が出てきたり、若(わか)い人たちを中心に、朝食をとらない、過度(かど)のダイエットをするなどの問題も見られます。

そして現在(げんざい)の日本では、栄養バランスの崩(くず)れなどから、大人から子どもまで生活習慣(しゅうかん)病の予防(よぼう)が課題となっており、食料の海外依存(いぞん)の増加(ぞうか)、食べ残しなどに伴(ともな)う食料資源(しげん)の浪費(ろうひ)など、私(わたし)たちの食生活のあり方は、たくさんの問題をかかえています。

また、伝統(でんとう)的な食文化が消えていくことも残念なことです。

今ここで、もう一度私(わたし)たちの「食」を見つめてみましょう。

米の消費が減(へ)る一方で肉類、油脂(ゆし)類の消費が増(ふ)え、栄養バランスが崩(くず)れてきています

米の消費量が半分近くになり、代わりに肉類や油脂(ゆし)類が増(ふ)えています。

<食生活の変化(供給(きょうきゅう)熱量の割合(わりあい)の推移(すいい))> 年代ごとの食生活の変化を表すグラフ

(資料)農林水産省「食料需給表」

年を追って穀物(こくもつ)からとる糖質(とうしつ)によるエネルギー摂取(せっしゅ)量が減少し、代わりにたんぱく質(しつ)、脂質(ししつ)によるエネルギー摂取(せっしゅ)量が増(ふ)えています。

<栄養バランスの推移(すいい)> 栄養バランス変化を年代別に表すグラフ

(資料)厚生労働省「国民栄養調査」、「第6次日本人の栄養所要量」

注)適正比率は、年齢階層ごとに異なっていることから、(平均値)は以下の様に求めた。

  1. 脂質は、18歳以上の適正比率(20~25%)の上限25%
  2. たんぱく質は、18歳以上階層の適正比率を人口で加重平均した13%
  3. 糖質は、100%から脂質・たんぱく質の比率を差し引いた62%

栄養バランスの基本(きほん)は、たんぱく質(しつ)(P)脂質(ししつ)(F)糖質(とうしつ)(C)のバランスです。

昭和50年代の食事は、米を中心として魚介(ぎょかい)類、畜産(ちくさん)類、野菜、果物など、たくさんの食品を組み合わせた「日本型食生活」といわれ、理想的な栄養バランスでした。

その後、家庭での食事が欧米(おうべい)化したり、外食や弁当(べんとう)・惣菜(そうざい)などの中食が増加(ぞうか)する中で、米の消費量は減(へ)り、一方で肉類や油脂(ゆし)類の消費量は増(ふ)え、栄養バランスが崩(くず)れてきています。

食生活や生活スタイルの変化に伴(ともな)い、生活習慣(しゅうかん)病の増加(ぞうか)など健康への影響(えいきょう)が心配されます

糖尿(とうにょう)病患者(かんじゃ)数は年々増加(ぞうか)しています。また、糖尿(とうにょう)病が強く疑(うたが)われる人は、患者(かんじゃ)数の倍以上いると考えられています。

<糖尿(とうにょう)病患者(かんじゃ)数の推移(すいい)>

糖尿病患者の増加を表すグラフ

(資料)厚生労働省「患者調査」、「糖尿病実態調査」

脂肪(しぼう)や塩分(えんぶん)のとり過(す)ぎなど食生活や、運動不足、睡眠(すいみん)不足などの生活スタイルの変化に伴(ともな)い、糖尿(とうにょう)病や高血圧症(けつあつしょう)などの生活習慣(しゅうかん)病が増(ふ)え、また低年齢(ねんれい)化するなど、健康への影響(えいきょう)が大変心配されています。

若(わか)い世代を中心に朝食欠食や肥満(ひまん)、ヤセが増(ふ)えています

若(わか)い世代の朝食の欠食率(けっしょくりつ)が高くなり、男性(だんせい)は肥満(ひまん)が、女性(じょせい)はヤセが増えています。

<年代別の朝食の欠食率(けっしょくりつ)と20歳(さい)代の肥満(ひまん)者・ヤセの割合(わりあい)の変化> 年代別の朝食の欠食率(平成14年)と20歳代の肥満・ヤセの割合の変化を表すグラフ

(資料)厚生労働省「国民栄養調査」

欠食や過度(かど)のダイエットは、身体的にも精神(せいしん)的にも大きな影響(えいきょう)が心配されます。

子どものイラスト

肥満ややせ過ぎの判定には、いくつかの計算式がありますが、その一つにBMI(Body Mass Index)法があります。(大人用)

BMIの計算式

家族そろっての食事の機会が減(へ)っています

子どもが家族と一緒(いっしょ)に朝食をとる割合(わりあい)は年々減少(げんしょう)しています。

子どもが朝食を一緒に食べる人の変化を表すグラフ

(資料)厚生省「平成5年国民栄養調査成績」

子どもだけで食事をする「弧食(こしょく)」が増えています。

栄養のかたよりも心配されますが、食卓(しょくたく)は家族の大切なコミュニケーションの場です。

食料の海外への依存(いぞん)が増(ふ)えています

日本の食料自給率(じきゅうりつ)は、カロリーベースで昭和40年度は73%でしたが、平成10年度以降(いこう)40%と大きく低下しています。

<食料自給率(じきゅうりつ)の推移(すいい)> 食料自給率の低下を表すグラフ

(資料)農林水産省「食料需給表」

日本は、先進国の中で食料自給率(じきゅうりつ)が最低の水準(すいじゅん)であり、食べ物の6割(わり)は海外から輸入(ゆにゅう)されています。この食べ物の生産のために、日本の農地の2.5倍もの外国産の農地が使われている計算になります。

食品の廃棄(はいき)や食べ残しが増えています

国民一人1日当たりに供給(きょうきゅう)された食料のカロリーと実際(じっさい)に食べたカロリーの差が食べ残しや廃棄(はいき)の目安です。この差は年々増加(ぞうか)しています。

<供給(きょうきゅう)熱量と摂取(せっしゅ)熱量の推移(すいい)> 食料供給熱量と摂取熱量の差の増加を表すグラフ

(資料)厚生労働省「国民栄養調査」、農林水産省「食料需給表」

世界では、食料不足などにより8億人もの人が飢(う)えています。

日本は世界最大の食料輸入(ゆにゅう)国ですが、このような中で多くの食料を食べ残したり廃棄(はいき)したりしているのは、とても大きな問題です。

食品産業に関係する企業(きぎょう)だけでなく、家庭での食べ物の買い過(す)ぎ、つくり過(す)ぎによる廃棄(はいき)を減(へ)らしていくなど、計画的な食生活をこころがけ、貴重(きちょう)な食料資源(しげん)を大切にする努力が必要です。

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部安全農業推進課食育推進班

電話番号:043-223-3092

ファックス番号:043-201-2623

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